ご挨拶
近年、精神科看護を取り巻く環境は複雑化し大きな過渡期を迎えています。精神科医療を受診している患者の総数は2005年(平成17年)の調査で302万8千人であり、入院患者数には大きな変化はないものの外来患者数は急増しており、多様な疾患に対する精神科医療体制の整備が急務といえるでしょう。
入院患者の病態水準もこの10年間で大きく変化してきており、「統合失調症、統合失調型障害及び妄想性障害」は減少し、「気分(感情)障害」の増加がみられ、認知症の患者の急増など病院の医療体制の見直しやさらなる専門的な技術の提供が求められています。精神科看護に従事している看護師にも、さらに専門的な知識や技術を求められているのが現代の医療環境であるといえます。
本会は、専門性が求められ誕生した精神科認定看護師の役割の明確化と、細分化された各領域において、社会の要請に応えるべく、精神科認定看護師の知識・技術の向上と実績を集積し、多様なこころの問題に対応する精神科看護の能力を高めていきたいと考えています。
そして社会の皆様にこの資格の必要性と重要性を理解していただけるよう、幅広い活動を実践してまいりたいと思います。
私達は、臨床や地域の医療従事者がこころの問題に直面している皆様のために取り組んでおられる活動を支えることができ、患者様だけでなく様々な医療従事者のお力になれるよう自己研鑽してまいります。
多くの方のご理解とご協力によってこの会は成り立っています。会員及び医療関係者の皆様のお力をお借りすることもあるかと思いますが、今後ともよろしくお願い申し上げます。
精神科認定看護師の会 会長
菊地 宏昭